コーヒーが世界で飲まれるようになった理由

今日は、
コーヒーが世界に広がったキッカケを紹介します。
そもそもコーヒーは14世紀の初頭にエチオピアで
飲料として発見されたというのが有力な説ですが、
それが世界に広がったのは17世紀の初頭でした。
もともと宗教と深く関わっていた飲み物で、
回教(イスラム教)の高僧たちの中で飲まれていました。
当時は「カーワー」と呼ばれており、
それはお酒の一種の呼び名だったと言われています。
コーランで飲酒を禁止されている教徒たちが、
それに変わる、心身ともに気持ちよく眠気を覚まさせる飲み物として
酒に代わるものとして名付けたのかも知れません。
アラビアを中心にイラク、エジプト、トルコの
回教の寺院の中だけで秘蔵され、
高僧だけに飲むことが許された飲み物でした。
むやみに飲まれていたわけでなく、
夜通し祈りをささげる儀式の前だけに飲むことが許されていました。
そんな中、
アデンの回教寺院で、
一般のイスラム教徒たちに飲まれることが許され、
庶民にも愛されるコーヒーの一歩を踏み出しました。
回教寺院の付近では、
必ず路上でコーヒーを売る露店が立ち並び、
教徒はコーヒーを飲んでから
寺院でお祈りをするというのが習慣化したようです。
その頃、
対立していたキリスト教の中では、
イスラム教の飲み物を飲むのはいかがなものかという考えがあり、
コーヒーを「悪魔の飲み物」と揶揄していました。
それが1605年、ローマ法王クレメンス8世が、
「でも美味しいやん・・・。
 これを異教徒の飲み物として独占されるのはもったいないで!」
(関西風)
そんな一言で、キリスト教徒もコーヒーを飲んでよいという
「コーヒー洗礼」が実施されました。
これによって一気に全世界に広がり、
イギリス、フランス、イタリアなどでは
独自のコーヒー文化や抽出法が確立されていくようになったのです。
ちなみに日本にコーヒーが初めて伝わったのは、
1700年前後の鎖国状態にあった江戸時代で、
オランダ人が長崎の出島に持ち込んだのがキッカケと言われています。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です