日本の水に合う焙煎は?

世界の水とコーヒーの関係ですが、
これは昔から深い結び付きがあります。
水を大きく分けると「軟水」と「硬水」に分類されます。
日本はご存知の通り軟水の国です。
ではコーヒーをよく飲んでいる
欧米はどうかというと、
ヨーロッパが「硬水」、アメリカは「軟水」です。
これがコーヒー文化を大きく左右しています。
個性の強い「硬水」で淹れるコーヒーは、
浅焼きのコーヒー豆だと水にコーヒーが負けてしまいます。
となると水に負けないくらいの苦味を出さないと
コーヒーが味わえません。
ですので欧州ではコーヒー豆を
当店で言う?番の「深焼き」か、
?番の「極深焼き」まで焙煎したものが主流となります。
世界的にも焙煎の名称で
?番は「フレンチロースト」、
?番は「イタリアンロースト」と呼んでいます。
イタリアンレストランに出る最後のコーヒーは、
ほとんどがデミタスカップに入ったエスプレッソです。
これは硬水に負けないコーヒーを出すという文化から
来ているわけです。
フレンチも同様、
デミタスカップのエスプレッソではありませんが、
酸味の無い苦味の濃いコーヒーが出てきます。
ではアメリカはどうでしょう。
前述した通り、「軟水」の国なので、
硬水ほど水に個性が無いため、
深く焼かずともコーヒーが十分味わえます。
ですのでアメリカンコーヒーというものが存在し、
ライトなコーヒーの象徴となっています。
アメリカンコーヒーは
お湯を沢山淹れてコーヒーを薄めているものと
思っている人がいますが、
焙煎を浅くしているのがアメリカンコーヒーです。
当店では?番の「浅焙煎」と
?番の「中焙煎」がそれです。
ちなみに身体にいいのはどちらかというと、
浅焼きです。
長時間焙煎をしないため、
コーヒー豆が本来持つ成分が多く残っているからです。

じゃぁ日本は何でしたっけ?
・・・軟水です。
ということは、
本来はそこまで深焼きしなくても
コーヒーを楽しめる国なのです。
でも軟水の国は、
?番「浅焼き」でも?番「極深焼き」でも
豆本来の味を忠実に楽しむことが出来ます。
なんてラッキーな国に生まれたんだ。
軟水バンザイ!

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