挽きたてコーヒーは本当に美味い?

この仕事をしていてよく質問されるのが『コーヒーの美味しい淹れ方』。
私も美味しいコーヒーは飲みたいし、勿論お客さまにも飲んで欲しい。
しかしながら私はコーヒー豆を焼く焙煎家で、淹れるのは専門外。
それこそ喫茶店で毎日コーヒーを淹れているマスターや
エスプレッソならマシンを使うバリスタの方が詳しいでしょう。
そんな私でも自ら焙煎した豆を味見を兼ねて毎日数杯は淹れて飲んでます。
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お気に入りのMy Cup
それを何年も続けていると、
誰に習うことも無く「自分の淹れ方」というものが自然に確立されるものです。
私は粉に挽いて直ぐドリップしません。
何度も「挽きたて」と「挽いてから時間が経った」豆をドリップして飲んでいますが、
後者の方が美味いと思うのです。
コーヒーは挽きたてが美味しいイメージがありますが、
私は粉に挽いて1時間以上は置いた方が味が落ち着いて美味しく感じます。
一晩寝かせたカレーのような感覚です。
挽きたては炭酸ガスが多く出ているので、それが味に雑味を加えている気がします。
カフェを開業されるオーナーさんに聞かれると「1日ドリップする豆を朝に挽き溜めした方が美味しいコーヒーを淹れられますよ。」と答えています。
これは新鮮な豆のみに言えるのかもしれません。
焙煎して数ヶ月経った豆はガスも出ないので、
逆に挽きたてでないと美味しくないかも。
「挽きたてのコーヒーは美味しい」とよく聞くのは、
世の中のコーヒーがそれだけ古い(酸化している)からかもしれません。
美味しいコーヒーを飲むには、コーヒー豆の鮮度によって、
粉に挽いてからドリップするまでの時間を変えることも大切だと思います。
ウチの豆は焼き立てなので、
挽いてから少し寝かせてドリップしてみてください。
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