「焼きたて」と「挽きたて」の違い

今日はコーヒーの「焼きたて」と「挽きたて」の
違いについて書いてみます。
この仕事を始めてから、
当然のことですが、
友人からコーヒーについて質問されることが多くなりました。
かつて私もそうでしたが、
コーヒー豆を焙煎する作業と挽く作業が
ごっちゃになっいる人が多くいます。
「焙煎」することを「挽く」ことだと思っている人が結構います。
見たことが無い作業なので
この間違いにはうなずけます。
「コーヒーは挽きたてが美味しい」と
多くの方はインプットされていると思いますが、
そもそも「挽く」ことが何なのかはっきりわかっていない。
このブログを読んでいる人はご存知だと思いますが、
コーヒー豆を「ロースト」「焙煎」「煎る」という作業は
生豆から茶色い豆に「焼き上げる」ことを言います。
「挽く」(グラインド)は茶色く焙煎されたコーヒー豆を
ドリップするために「粉にする」ことを言います。
さてここからが本題。
私、何回も絶叫しておりますが、
コーヒー豆は焙煎してから酸化が始まります。
常温だと豆のままで1ヶ月、
粉に挽くと空気に触れる表面積が増えるため、
2週間で酸化します。
※密閉性の高い容器に入れ冷凍保存すると酸化は遅らせます。
そう、焙煎してから劣化が始まるのです。
よく「挽きたて」をウリにしているコーヒーのTVCMを見ますが、
焙煎してから時間が経過し酸化してしまった豆を
いくら挽きたてで飲んでも「酸化したコーヒー」なのです。
賃金の安い生産国で焙煎し、
2ヶ月かけて船便で日本に入ってくるコーヒー豆が大半な中、
コーヒー業界の大手は「焼きたて」とは言えないのです。
だから「挽きたて」をウリにせざる得ない。
昔からの挽きたてCMの影響で
「美味しいコーヒー=挽きたて」という認知が一般的になっています。
飲料メーカーはどこも「挽きたて」を強調します。
だから消費者は疑わないのです。
でも毎日カラダに摂取するものだから、
正しい情報は知っておいた方がいいはず。
本当は「美味しいコーヒー=焼きたて」です。
これを消費者が知ってしまうと
その先どういうCMになるのだろう?と思ったりします。
「コーヒーは焙煎してから酸化する。だから・・・」
のようなCMが出てきたら画期的だと思いません?
そんな思いでコーヒーの新しいCMを見る度に、
ドキドキワクワクしています。
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