チョコレートとコーヒーの相性が良い理由。

先日、カカオ豆からチョコレートを作る体験をしにチョコレート専門店「Minimal(ミニマル)」銀座店にお邪魔しました。

このようなワークショップに参加するのは、私としてはとても珍しいことです。(笑)

理由は「カカオ豆」と「コーヒー豆」は共通点が多いことを知ったから。

自己投資や気分転換も兼ねて参加してきました。

驚いたのは、カカオ豆を焙煎し、粉に挽くだけでチョコレートが出来るということ。

焙煎は「深焙煎」から「浅焙煎」まであり、浅いと酸味があり、深いと苦味が増します。

これはコーヒーと全く同じ。

挽き方にも「粗挽き」や「中挽き」「細挽き」があり、それぞれ食感が変わります。

市販されているほとんどのチョコが「超細挽き」でカカオ豆の食感はありませんが、

「粗挽き」のチョコはカカオのザクザク感が楽しめます。

カカオ豆が収穫される国はコーヒー豆とほぼ同じ。

ちなみにコーヒー豆は赤道をはさんで北緯と南緯25度の間で栽培されていますが、

カカオは北緯、南緯20度の間だそうです。

収穫が年2回あるのも同じ。

そんな中、異なる所が2点。

コーヒー豆は「高地」で栽培されますが、カカオ豆は300mまでの「低地」。

標高で栽培エリアのすみわけが出来ているんです。

もう1点はチョコレートを作る際、カカオ豆は焙煎する前に「発酵」させます。

この工程はコーヒー豆にありません。

ワークショップは、まず焙煎されたカカオ豆の皮をむくところから始まりました。

コーヒー豆は生豆に薄皮(シルバースキン)があるので、

それを焙煎中に焼き切るか風で飛ばして分離させます。

カカオ豆の皮は厚いので焙煎後に分離させるんです。

通常は機械でやる作業ですが手作業で1粒づつ行いました。

ハイチとベトナムのカカオ豆(焙煎済み)

ハイチとベトナムのカカオ豆(焙煎済み)

次に中身を取り出したむき身をカカオ豆をミキサーにかけます。

ミキサーにかけるとパウダー状に

ミキサーにかけるとパウダー状に

なんと、これだけでチョコレートになるんです。

最初は細かい粉なのですが、

そのまま挽いていると摩擦熱とカカオ豆に含まれる水分でドロっと液状化してきます。

更に挽き続けると粉が液状化

更に挽き続けると粉が液状化

そこに砂糖を入れて更に混ぜると出来上がります。

本当にカカオ豆と砂糖だけでチョコレートが出来上がってしまいました。

液状化したカカオ豆を型に入れる

液状化したカカオ豆を型に入れる

同じグラム数づつ流し込む

同じグラム数づつ流し込む

通常ならこれで出来上がりなのですが、ミニマルさんではここで更に追いカカオ。

ミキサーで追加したカカオ豆を「粗挽き」~「細挽き」で調整し食感に変化を与えます。

試食しましたが、カカオと砂糖だけで作られたチョコレートはビックリするほど濃厚で美味しい!

もちろん自分で作ったものなので更に美味しく感じます。(笑)

出来上がったチョコレート。真ん中がカカオ豆。30分前はこの状態。

出来上がったチョコレート。真ん中がカカオ豆。30分前はこの状態。

ローストが同じ「ハイチ」と「ベトナム」の2種類のカカオでそれぞれチョコを作ったのですが

味が全く違いました。

ハイチはブランデーの風味があり男性的。

ベトナムはオレンジを思わせる柑橘系の酸味があり華やかで女性的。

ハイチ(手前)とベトナム(奥)色も違う。

ハイチ(手前)とベトナム(奥)色も違う。

コーヒーと本当によく似ています。

もともとコーヒーとチョコレートは相性抜群ですが、

その収穫地から作成工程を見ると親戚のような感じがしました。

そりゃ両者の親和性が高いわけです。

男性3人。女性4人。思い切って行ってみて良かったです!

ミニマルのチョコレート。意味ありげなカットがそそる!

ミニマルのチョコレート。意味ありげなカットがそそる!

カカオと砂糖の比率、挽き方、焙煎を示した商品カード。珈琲とよく似てる!

カカオと砂糖の比率、挽き方、焙煎を示した商品カード。珈琲と似てる!

チョコレート専門店「Minimal」

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