ブルーマウンテンNo.1の疑問にお答えします。
1.ブルーマウンテンNo.1の仕入れ値は他の豆とどれくらい違うの?
コーヒーに詳しい人でなくても、「ブルーマウンテンNo.1」と聞けば、なんとなく高そうな印象を受けると思います。
実際高価な豆で、当店でも仕入は平均的なアラビカ種の豆と比較して6倍以上します。
2.ブルーマウンテンNo.1が高価な理由
他国で生産されている豆は、ほとんどが個人経営の農園で栽培されているのですが、ブルーマウンテンNo.1はジャマイカ政府が徹底的に管理。
国が関わることにより、毎年安定して質の良いコーヒー豆が収穫されます。
また値崩れしないよう、収穫量が制限されているため常に希少性が高く、そのためコーヒー豆の王の名声もゆるぎないものとなっているのです。 そして、標高が高いほどコーヒー豆は美味しいといわれる中、その区画は世界中のコーヒー農園の中でも最高峰にあります。標高が高く急斜面ということもあり、コーヒーの栽培や収穫に必要な機材が入ることが出来ないため、ほとんどを手作業で行っていることも高価格の理由のひとつです。
3.ブルーマウンテンNo.1はどこで収穫されるの
栽培できる場所はジャマイカ政府が定めたブルーマウンテンの一区画。そこで収穫されたものしかその称号は名乗れません。政府は目先の外貨獲得のため、安易に区画を広げなかったことが、キングの座にこれだけ長く君臨し続けている理由でもあります。
4.ブルーマウンテンNo.1はどんな味?
「King of アラビカ種」のブルーマウンテンNo.1は、その個性を味わうため比較的浅めにローストします。甘い香りと軽快な口当たり、やわらかい苦味と酸味、甘みが絶妙な割合で柔らかく絡み合ったくせのない「黄金バランス」が特徴の逸品。 酸味が苦手、ビター好きな方には、贅沢に最上級の豆をフレンチロースト(深焙煎)にしても相当美味しいです。過去にイタリアンロースト(極深焙煎)をオーダーされ、水出しアイスコーヒーにして飲まれたお客様がいらっしゃったのですが、「玉のように美味しいコーヒーでした」とおっしゃられていました。
5.ブルーマウンテンNo.1の輸出国第一位は?
日本です。 エスプレッソやカフェオレがスタンダードで深焙煎を好む欧州では、こんな高価な豆の需要が無いのです。ジャマイカ政府としてもフレンチやイタリアンローストのような深焙煎をされるのは本意では無いでしょう。(高級なお肉を焼きすぎるともったいない感覚に似てます。)
コーヒーが沢山飲まれているヨーロッパではでジャマイカがコーヒーの産地であることすらあまり知られていません。日本は軟水なのでブルーマウンテンNo.1の特徴である繊細なバランスのとれた味が表現しやすいので評価が高いのだと思います。
6.「ブルーマウンテンNo.1」と「ブルマンブレンド」の違い
ブルーマウンテンNo.1は仕入れ値が高価なため、他の数種類の豆と一緒に混ぜてブレンドとして売られていることが多い豆。
よく「ブルマンブレンド」と呼ばれています。それにより原価を下げたり、販売価格を抑えたりします。ブルマンブレンドは、高価な豆が入っているので特別感がありますが、実はブルーマウンテンNo.1のブレンド比率が少量だったり・・・。 ブルーマウンテンNo.1の本当の味を知りたければ、ブレンドでなくブルーマウンテンNo.1のシングルオリジンをお勧めします。
7.ブルーマウンテンNo.1はどういう時に買う?
いつかはブルマン! いいことがあった日にはブルマン! 大切なあの人へのプレゼントはブルマン! 一般的にはそんな位置づけのコーヒーです。 最も需要が高いのは贈答用です。コーヒー好きな方はブルーマウンテンNo.1の価値を知っているので、送り主の奮発した気持ちがストレートに伝わり、喜んでいただける銘柄です。
8.ブルーマウンテンNo.1は樽で仕入れる
生豆を仕入れるとこの王者だけは『樽』で来ます。

ブルーマウンテンNo.1の樽
これが「疑い物」の多い「ブルーマウンテンNo.1」の本物の証。 たたずまいからして王者の風格が漂ってます。 ちなみに他の豆は麻袋に入っていたり、小分けされて商社専用のビニール袋に入れられています。
この樽、見た目は雰囲気があってカッコイイと思うでしょう。
「BLUE MOUNTAIN」と「JAMAICA」そして荷揚げされる「YOKOHAMA」の文字が刻印されているんです。
しかしながら、実はこれが焙煎店にとってはものすごく厄介。
開けるのがめちゃくちゃ大変なんです!
他の豆を混入されない目的で作られているので、開け口どころか開け方も決まった方法が無い・・・。くぎ抜きで刺さっている釘を1本つづ引き抜いて金具を外し、蓋をてこの原理でこじ開けるか、力づくで厚さ2cmはある蓋板を割るくらいしかないのです。最近は慣れて5分ちょっとで開けられるようになりましたが、それまでは30分ほどかかってました。(汗)
9.ブルーマウンテンNo.1を安く販売している店
本物の証である樽で仕入れている正真正銘のブルーマウンテンNo.1を100g2000円で販売しています。しかも焙煎した当日の焼きたて豆を販売・発送しています。
全国の焙煎店の販売価格を調べたわけではありませんが、私の知るところでは最安値です。