コーヒートリビア
普段何気なく飲んでいるコーヒーにも、いろいろなヒミツがあるのです。ここではそんなコーヒー豆とコーヒーのトリビアをご紹介。珈琲について深く知ることができます。
意外と知らないコーヒートリビア
- 1:コーヒーは薬として飲み始められた!?
- 西暦1800年頃、エチオピアのカルディという一牧人が、多くのヤギが、体調が悪くなるとコーヒーの実を食べていることに気づき、自らコーヒーの実を食べてみたことがきっかけとされています。その後、元気を出すためや集中力を高めるための薬として飲用されるようになりました。コーヒーが通常に飲用されるようになったのは、イスラム教の高僧が禁止されている酒の代わりに、「心身ともに気持ちよくなるため」「眠気を覚ますため」に飲み始めたといわれています。
1605年にローマ法王がキリスト教もコーヒーを飲んでよいという「コーヒー洗礼」を受け、世界中にコーヒーが広がりました。 - 2:コーヒー豆はいつから酸化が始まるの?
- コーヒー豆は緑色の生豆の状態ではほとんど劣化せず、焙煎してから2週間で酸化(腐敗)します。これはコーヒーのおいしさにも共通しており、酸化しているコーヒーはエグ味が出てきて香りも失われます。少しでも良い状態で長く保存するには専用の瓶に入れ冷凍室で保存するのがおすすめです。
体に良いコーヒーをおいしく飲むには挽きたてよりも焼きたてが重要。
だからカメヤマ珈琲はいっさい作りおきをせず、注文を頂いてから緑色の生豆を焙煎するスタイルにこだわっています。 - 3:普段私たちが飲んでいるのはどんなコーヒー?
-
- 缶コーヒーは1本につきスティックシュガー3本分がふくまれています。
- ほとんどのコーヒー豆が人件費の安い産地で焙煎し、1ヶ月以上かけて船便で輸送するため、すでに酸化したコーヒー豆が国内で流通しています。酸化するとコーヒーの味が損なわれます。
- フリーズドライの技術がすすみ、インスタントコーヒーもおいしくなりましたが、使用する豆の品質が低いため極深挽きします。そうなると苦味が強く(浅挽きだと素材の味が強調されます)、コーヒー本来の味がほぼ失われてしまいます。
- 4:焙煎(ロースト)は5種類。
-
- ミディアムロースト(浅焙煎)
- 色は栗色。酸味があり、爽やかな香りと口当たり。アメリカン向き。
- シティーロースト(中焙煎)
- 色は茶褐色。コーヒーの柔らかい酸味を大切にしたい方向け、少し濃いアメリカンコーヒー向き
- フルシティロースト(中深焙煎)
- 色は黒褐色。酸味と苦味のバランスがよく標準的なロースト。ブラック向き
- フレンチロースト(深焙煎)
- 色は深い黒褐色。苦味が酸味より強い。カフェオレ、カフェラテ、アイスコーヒ
ー、砂糖とミルクに合う。しっかりしたブラックが好きな人にもOK - イタリアンロースト(極深焙煎)
- 色は黒。苦味と濃厚なコクを持つ。エスプレッソや水出しアイスコーヒー向き。
知っとこ!コーヒー基礎用語
- 国際コーヒー機構(ICO)
- 国際コーヒー協定が円滑に運用されるよう設立された機関。国際コーヒー機構の本部はイギリスにあり、国際コーヒー理事会、国際コーヒー執行委員会、国際コーヒー事務局などにより営まれる。
- 国際コーヒー協定(ICA)
- 変動が激しいコーヒー豆の価格を安定させ、コーヒーの需要と供給の均衡を達成するなどコーヒー生産国とコーヒー消費国相互の利益を目的として1962年に成立。
- FLO(フェアトレード)
- フェアトレードとは公平貿易と呼ばれている地域貢献を目指した新しい貿易の方法です。
欧米を中心に世界各国でこの取引がなされています。基本理念は生産者権利の保護と生産活動の手助けで、途上国の自立を支援しています。一般的に現在のコーヒー取引はニューヨークやロンドンの定期市場での相場が中心となって決定されています。供給過多などで国際相場が低迷すると、生産者はかかったコストを補うこともできず、丹精こめていい商品を作っても生活に苦しみ続けることになり、購入者側の立場を押し付けた、報われない不公平取引が発生しています。こうした現状を踏まえ、公平な流通取引が模索される中、FLO(フェアトレード)の試みが始まりました。FLOの市場で取引するにはレベルの高い基準を満たさなければなりませんが、グレードに見合う価格で取引できるので、生産者はさらに農園への投資が可能になり、より優れた豆の生産へとつながっています。
「カメヤマ珈琲」では国際機関であるFLO(Fairtrade Lebelling Orgnization international)に所属するトランスフェア・ジャパンに登録しております。
直前のページへ戻る - プレミア豆
- 毎年行われるコーヒー協議会主催の国際的なコーヒー豆の品評会や各生産地で行われる品質コンテストなどで入賞した秀逸なコーヒー豆です。粒の形や色、大きさの揃い具合や欠点豆の混入率の低さなどがその審査対象となります。その年の生産在庫がなくなると消滅してしまう限定品となります。
直前のページへ戻る - オーガニックコーヒー
- 化学肥料、科学合成農薬等を一切使用せず、3年以上経過した土壌で収穫された生豆=有機栽培収穫珈琲。コーヒー豆が本来持っている酸味と香りをそのまま味わうことができます。
直前のページへ戻る - 水洗式
- コーヒー・チェリーを生豆に精製する方法のひとつ。ウォッシュドウェット法とも呼ばれる。収穫したコーヒー・チェリーを水槽に入れ、水に浮かぶ混入物や未熟なコーヒー豆を除去。残った完熟コーヒー豆のみを果肉除去機にかけて果肉を取り除き、発酵槽に入れ発酵させると残ったコーヒーの果肉が内果皮とともにはがれる。さらに水槽で水洗いした後、乾燥させる。この段階のコーヒー豆をパーチメント・コーヒーと呼ぶ。それを脱穀機にかけコーヒーの種皮を取り除き、研磨機にかけると生豆と呼ばれる状態になる。コロンビアやメキシコなど世界のコーヒー生産国の約7割で、このコーヒー精製が行われている。
- 非水洗式
- コーヒーチェリーを生豆に精製する方法の一つ。アンウォッシュドウェット法とも呼ばれる。収穫したコーヒーチェリーをそのまま乾燥場で2~3週間天日乾燥する。十分に乾燥しコーヒーチェリーが濃い茶色に変色したら脱穀機にかけ、コーヒーチェリーの外皮や内果皮を除去すると生豆と呼ばれるものになる。ブラジル産のコーヒー豆のほとんどと、イエメンやエチオピアなど比較的小規模な農園などで行われている。
- アラビカ種
- 世界でもっとも生産量が多いコーヒー豆の品種。ロブスタ種、リベリカ種とともに三大原種と言われるが、品質価値はもっとも高い。原産国はエチオピアだが、現在ではほかのアフリカ諸国や中南米、ハワイなど世界のコーヒー生産国のほぼ全域で栽培されている。
- ロブスタ種
- アフリカのコンゴを原産地とするコーヒー豆の品種のひとつ。コンゴを含むアフリカの国々やインドネシアで生産されている。コーヒーの苦味が強いため、ブレンドコーヒーの味を引き締めるために少々使用されたり、インスタントコーヒーやコーヒー味のお菓子などの工業用原料に多く用いられる。
- リベリカ種
- アフリカのリベリアを原産地とするコーヒー豆の品種のひとつ。現在でもべトナムなどで栽培されるが生産量は少ない。アラビカ種に比べて苦味が強い。主に自国消費のほか、ヨーロッパ向けに輸出されるので日本ではあまりなじみがない。