今年の「コーヒーの日」の告知に協会がお金を使った理由

前回のブログで紹介したように、
今年の10月1日の「コーヒーの日」の告知に、
全日本コーヒー協会が掲載した前日までの読売新聞の広告には驚かされました。

そして、「コーヒーの日」当日の広告を見て更に衝撃を受けました。

コレです↓

untitled10月1日読売新聞 朝刊

なんと見開き(2面)広告!

気合入れ過ぎ!(笑)
どれだけお金使ってるんだ~

と思いきや、それには理由がありました。

以前のブログで紹介しましたが、(※)
ネスレ日本が「インスタントコーヒー」から、
「レギューラーソリュブルコーヒー」に名称変更をしたことが起因しているようです。

協会は「消費者がレギュラーコーヒーと勘違いする」という理由から認めなかったため、
業界最大手のネスレ日本は全日本コーヒー協会を脱退しました。

見開き広告の片面(左面)では、
コーヒーのよろず話と、「インスタントコーヒー」と「レギュラーコーヒー」の違いについて、
とうとうと述べられています。

untitled

写真では見えにくいですが、左面は広告とは思えないほど文字びっしり。
ただならぬ気合を感じます。

ネスレが封印しようとしている「インスタントコーヒー」という名称を連呼し、
同社が新しく世に広めたい「レギュラーソリュブルコーヒー」という名前は一切出てきません。
インスタントとレギュラーコーヒーの製造方法の違いについても触れていて、
「レギュラーソリュブルコーヒー」は「レギュラーコーヒー」ではなく、
「インスタントコーヒー」だというのが誰にでもわかるようにうまく書かれています。
当然のことながらネスレの社名は一切出てきません。

今年は協会らしくない「なんじゃこりゃぁぁ」な「コーヒーの日」の告知広告を連続掲載し、
当日広告の注目度を高めたかった理由は、これを広く知ってもらうためでしょう。

やってくれるね、全日本コーヒー協会!

私も「インスタントコーヒー」が、
私たち焙煎店が販売している「レギュラーコーヒー」と勘違いするような紛らわしい名称で販売されることに違和感を覚えます。

ネスレ日本がコーヒー協会を脱退。なぜ?

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